なぜセルティックスは負けたのか?76ersが第7戦を制した3つの理由
結論
76ersが勝った最大の理由は、Joel EmbiidとTyrese Maxeyの得点源が最後まで崩れなかったことです。
セルティックスはJayson Tatum不在の影響が大きく、勝負どころで攻撃の選択肢が足りませんでした。
このシリーズは「スターの有無」だけでなく、「第4クォーターに誰が安定して得点できるか」が勝敗を分けました。
試合・テーマの概要
2026年5月2日、NBAプレイオフ1回戦の第7戦で、Philadelphia 76ersがBoston Celticsを109-100で破り、シリーズを4勝3敗で突破しました。
76ersは一時シリーズ1勝3敗まで追い込まれましたが、そこから3連勝。第7戦ではEmbiidが34得点、Maxeyが30得点を記録し、敵地ボストンで大きな勝利をつかみました。
一方のCelticsは、Jayson Tatumを欠いた状態での第7戦。Jaylen Brownが33得点と奮闘したものの、終盤に76ersの主力2人を止めきれず、上位進出への道がここで途切れました。
参考情報:
https://www.cbssports.com/nba/news/2026-nba-playoff-bracket-matchups-schedule/
https://nypost.com/2026/05/02/sports/76ers-up-next-for-knicks-in-playoff-after-surviving-celtics-in-game-7/
詳細分析
この試合を一言で言えば、「76ersは最後まで得点の形があった。セルティックスは最後に形が足りなかった」という試合です。
プレイオフ第7戦では、戦術の細かさ以上に、最終的には確実に点を取れる選手がいるかどうかが問われます。76ersにはEmbiidとMaxeyがいました。
Embiidはインサイドでの得点だけでなく、ミドルレンジ、フリースロー獲得、ポストからの展開でCeltics守備に圧力をかけ続けました。彼がボールを持つだけで守備が寄るため、76ers全体の攻撃に余裕が生まれます。
Maxeyはスピードで守備を崩す役割です。第7戦のような重い試合では、ハーフコートで攻撃が止まりやすくなります。そこでMaxeyのドライブ、トランジション、プルアップが効きました。Embiidが守備を中央に引きつけ、Maxeyが外と縦を突く。
この組み合わせがCelticsにとって最後まで厄介でした。
Celtics側はBrownが素晴らしい働きをしました。ただし、Tatum不在により、Brown以外の選手が継続的にショットを作る負担を背負う必要がありました。第7戦の終盤は、相手の守備も一段階強くなります。
その時間帯に、Celticsは「誰が、どこで、どう点を取るか」がやや単調になりました。
勝敗を分けた3つの要因
1. Embiidの存在が守備配置を壊した
Embiidは単なる得点源ではありません。彼がコート中央やローポストでボールを受けると、相手は必ず守備の判断を迫られます。
1対1で守るのか。早めにダブルチームを送るのか。外のシューターを捨てるのか。
Celticsはこの判断を何度も強いられました。プレイオフでは、守備側が迷う回数が増えるほど、攻撃側に有利なズレが生まれます。76ersはそのズレをMaxeyや周囲の選手につなげました。
2. Maxeyが試合のテンポを変えた
Maxeyの価値は、単に30点を取ったことだけではありません。彼は試合のスピードを変えられる選手です。
Celticsが守備を整えたい場面でも、Maxeyは早い段階でペイントに侵入できます。これにより、Celticsは理想の守備陣形を作る前に対応を迫られました。
特に第4クォーターでは、速いガードがいるチームは強いです。なぜなら、疲労で足が止まり始めた守備に対して、スピードの差がより大きく出るからです。
3. Tatum不在でCelticsの終盤オプションが不足した
Celticsが負けた理由を「Tatumがいなかったから」とだけ言うのは簡単です。しかし、より正確に言えば「終盤に複数の得点パターンを持てなかった」ことが問題でした。
Tatumがいれば、Brownへの守備圧力は分散されます。Tatumのアイソレーション、ピック&ロール、ポストアップ、キックアウトがあることで、相手守備は的を絞りにくくなります。
しかしこの試合では、76ersがBrown中心の攻撃に対して守備を寄せやすくなりました。Brownは33得点と十分すぎるほど戦いましたが、第7戦の勝負どころでは、もう一人の確実な得点源が必要でした。
今後の展開予想
76ersは次にNew York Knicksと対戦します。このカードはかなり面白いです。
Knicksはフィジカルが強く、守備の規律も高いチームです。76ersがCeltics戦と同じようにEmbiidとMaxey中心で攻めるとしても、Knicksは簡単には崩れません。
注目は、KnicksがEmbiidに対してどのタイミングでヘルプを送るかです。早めにダブルチームを送れば、76ersの外角にチャンスが出ます。逆に1対1で耐えようとすれば、Embiidがファウルを誘い、試合の流れを76ers側に持っていく可能性があります。
一方で、76ersにも不安はあります。Embiidのコンディションです。プレイオフを勝ち上がるには、1試合だけでなくシリーズを通じて高い出力を維持する必要があります。もしEmbiidの負担が大きくなりすぎると、後半戦で失速するリスクがあります。
ファン向け考察
この試合は、NBAプレイオフの面白さが詰まった一戦でした。
レギュラーシーズンでは、チーム全体の完成度や層の厚さが重要です。しかしプレイオフ第7戦では、最後に「誰に託せるか」が極端に重要になります。
76ersにはEmbiidとMaxeyがいました。CelticsにはBrownがいましたが、Tatum不在により、最後の一押しが足りませんでした。
初心者の方は、プレイオフを見るときに「得点数」だけでなく、「終盤に誰がボールを持っているか」を見ると面白くなります。強いチームは、残り5分で迷いません。誰にボールを渡し、どの形で攻めるかが明確です。
この試合の76ersは、それがはっきりしていました。
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次のシリーズで76ersが逆転負けを避けるためのポイントは、[ニックス第1戦の戦術プレビュー](/posts/why-nba-game-comeback-happened-tactical-analysis/)で詳しく整理しています。
試合終盤の守備や修正力を理解したい人は、[NBAの戦術を初心者向けに解説](/posts/nba-tactics-for-beginners/)も参考になります。
まとめ
76ersがCelticsを破った理由は、EmbiidとMaxeyという2つの明確な得点軸があったからです。
CelticsはTatum不在の中でも粘りましたが、第7戦の終盤に複数の攻撃パターンを作れなかったことが響きました。
次のKnicks戦では、76ersの勢いが本物かどうかが問われます。Embiidの支配力、Maxeyのスピード、そしてKnicksのフィジカルな守備。このシリーズは、東のプレイオフでも特に注目すべきカードになりそうです。
