2026年NBAプレイオフ東地区1回戦総括|波乱と第7戦が続いた理由
結論
東の1回戦は、上位シードが簡単に押し切ったシリーズではありませんでした。
PistonsとCavaliersは第7戦までもつれ、76ersはCeltics相手に3勝1敗から逆転突破しました。
勝敗を分けたのは、スターの得点力だけでなく、守備修正、リバウンド、終盤に攻撃の形を残せたかどうかです。
試合概要
2026年NBAプレイオフ東カンファレンス1回戦は、4つのシリーズすべてに明確なストーリーがありました。
結果は以下です。
| シリーズ | 結果 |
|---|---|
| Pistons vs Magic | Pistonsが4勝3敗で突破 |
| Celtics vs 76ers | 76ersが4勝3敗で突破 |
| Knicks vs Hawks | Knicksが4勝2敗で突破 |
| Cavaliers vs Raptors | Cavaliersが4勝3敗で突破 |
参考情報:
https://cdn-uat.nba.com/news/magic-pistons-2026-playoffs-game-7-takeaways
https://www.nba.com/news/raptors-cavaliers-2026-playoffs-game-7-takeaways
https://www.nba.com/news/knicks-hawks-2026-playoffs-first-round-game-6-takeaways
https://www.nba.com/news/76ers-celtics-2026-playoffs-game-7-takeaways
この4シリーズをまとめると、東の1回戦は「修正力のラウンド」でした。
PistonsはMagicに3勝1敗と追い込まれながら、Game 6とGame 7で守備の強度を上げて突破しました。CavaliersはRaptorsとの第7戦で後半に主導権を握りました。
KnicksはHawks相手にGame 6で圧倒的な前半を作り、シリーズを終わらせました。76ersはCeltics相手に3勝1敗の劣勢から逆転し、Game 7を敵地で勝ち切りました。
つまり、東の1回戦は「最初にうまくいったチーム」ではなく、「シリーズ中に変われたチーム」が勝ち上がったと言えます。
勝敗の理由
Pistons
PistonsとMagicのシリーズは、東1回戦で最も大きな流れの変化があったカードです。
Magicは一時3勝1敗とリードしました。普通なら、この時点で上位シードのPistonsはかなり苦しくなります。実際、プレイオフで3勝1敗から逆転するのは簡単ではありません。
それでもPistonsは崩れませんでした。
NBA.comのGame 7記事では、PistonsがMagicを116-94で破ってシリーズを突破したこと、Tobias Harrisがチームを落ち着かせたこと、Paolo Bancheroが大きな得点を残しながらもMagicが敗れたことが伝えられています。
このシリーズのポイントは、Pistonsの守備修正です。
MagicはPaolo Bancheroを中心に攻撃を作れます。サイズがあり、ドライブもでき、ミドルレンジもあります。1対1で完全に止めるのは難しい選手です。
しかしPistonsは、シリーズ終盤でMagicの周囲の選手に楽をさせませんでした。Bancheroに点を取られても、他の選手のリズムを切る。リバウンドを拾う。ターンオーバーや悪いシュートを誘う。こうした守備の積み重ねが、Game 6以降の流れを変えました。
特にGame 6は象徴的でした。NBA.comは、Pistonsが最大24点差から逆転してGame 7へ持ち込んだと伝えています。Magic側から見れば、ここでシリーズを閉じきれなかったことが大きな痛手でした。
Pistonsは、Cade Cunninghamの得点とゲームメイクだけでなく、Harris、Jalen Duren、ベンチの働きでシリーズを取り返しました。1回戦を通じて、若いチームがプレイオフの中で成長したシリーズだったと言えます。
Cavaliers
CavaliersとRaptorsのシリーズも第7戦までもつれました。
NBA.comによると、Game 7ではCavaliersがRaptorsを114-102で破り、シリーズを4勝3敗で突破しました。Jarrett Allenのリバウンドとインサイドの存在感が大きく、Clevelandは後半に攻守で主導権を握りました。
このシリーズのポイントは、Cavaliersが最後に「サイズ」と「守備」で上回ったことです。
Raptorsはしぶといチームです。Scottie BarnesやRJ Barrettのように、サイズがあり、ドライブでき、複数ポジションを守れる選手がいます。Cavaliersにとって簡単な相手ではありませんでした。
しかし第7戦では、Cavaliersが後半に一気に流れを持っていきました。NBA.comの記事では、Clevelandが前半終了時と後半開始時にランを作り、3クォーター以降に大きなリードを築いたと説明されています。
初心者向けに言えば、これは「接戦で先に守備を固めたチームが勝った」という試合です。
第7戦は、普段よりシュートが重くなります。選手は疲れています。ミスを恐れます。観客の空気も変わります。だからこそ、リバウンドとペイント守備が大きな意味を持ちます。
Allenがゴール下で身体を張り、Cavaliersが後半に失点を抑えたことで、Raptorsは追い上げの形を作りにくくなりました。
Knicks
KnicksはHawksを4勝2敗で退けました。
NBA.comのGame 6記事では、KnicksがHawksを140-89で破り、シリーズを4勝2敗で締めたとされています。特に前半の47点差は歴史的な内容として紹介されています。
このシリーズで目立ったのは、Knicksの完成度です。
Jalen Brunsonが攻撃の軸になり、Karl-Anthony Townsがパスとリバウンドで広がりを作り、OG AnunobyやMikal Bridgesが攻守で効きました。
Game 6ではAnunobyとBridgesが高効率で得点し、Townsはトリプルダブルを記録しました。
Hawksは一時シリーズを2勝1敗でリードしました。しかしKnicksはそこから3連勝しました。
ここで大事なのは、Knicksが「1人の爆発」に頼らなかったことです。
Brunsonが点を取るだけのチームなら、相手は守備を寄せれば対応できます。しかしKnicksは、ウイングの得点、ビッグマンのパス、リバウンド、守備の切り替えでHawksを押し切りました。
Game 6の大勝は、単なるシュート好調ではありません。攻守の判断が早く、ボールが止まらず、守備でもHawksのリズムを切り続けた結果です。
76ers
76ersはCelticsを4勝3敗で破りました。
NBA.comのGame 7記事によると、76ersはCelticsを109-100で下し、シリーズを4勝3敗で突破しました。
Joel Embiidが34点、Tyrese Maxeyが30点を記録し、Philadelphiaは3勝1敗から逆転して東準決勝へ進みました。
このシリーズ最大のポイントは、76ersが最後にスターの力を残していたことです。
CelticsはJayson Tatum不在の影響もありましたが、それでも簡単に崩れたわけではありません。Jaylen Brownを中心に粘り、第7戦でも終盤に追い上げました。
しかし、最後にMaxeyのスピードが効きました。NBA.comの記事では、Maxeyが勝負どころで連続得点し、Celticsの追い上げを断ち切ったことが紹介されています。
Embiidはインサイドで守備を引きつけ、Maxeyはスピードで守備を割る。この2人の役割がはっきりしたことが、76ersの逆転突破につながりました。
戦術ポイント
東の1回戦を戦術面で見ると、共通点は3つあります。
1つ目は、守備修正です。
PistonsはMagicの攻撃をシリーズ終盤で重くしました。Cavaliersは第7戦後半にRaptorsの得点を抑えました。KnicksはHawksのペースを切り、76ersはCelticsの外角と終盤の攻撃を苦しくしました。
2つ目は、リバウンドです。
第7戦や接戦では、派手なプレーよりもリバウンドが勝敗を決めます。Allen、Duren、Townsのような選手がゴール下で仕事をすると、チームは攻守で安定します。
3つ目は、終盤のボールハンドラーです。
Brunson、Maxey、Cunningham、Mitchellのように、最後にボールを持って判断できる選手がいるチームは強いです。プレイオフでは、相手守備が固くなるほど、個人でズレを作れる選手の価値が上がります。
次の見どころ
東準決勝は、Pistons対Cavaliers、Knicks対76ersという構図になります。
Pistons対Cavaliersは、若さとサイズのぶつかり合いです。CunninghamがどこまでCleveland守備を崩せるか。CavaliersはAllenとEvan Mobleyのインサイドでどこまで優位を作れるか。
守備寄りの重いシリーズになる可能性があります。
Knicks対76ersは、BrunsonとMaxey、TownsとEmbiidの対比が見どころです。Knicksは深さと守備、76ersはEmbiidとMaxeyの破壊力。どちらが相手の一番やりたいことを消せるかが鍵になります。
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まとめ
東の1回戦は、波乱が多く、簡単なシリーズはほとんどありませんでした。
Pistonsは3勝1敗から逆転し、Cavaliersは第7戦後半に勝負を決め、KnicksはGame 6で圧倒し、76ersはCeltics相手に3勝1敗からシリーズをひっくり返しました。
共通していたのは、試合ごとの修正力です。
プレイオフは、最初に強いチームが勝つとは限りません。負けた後に何を変えるか。相手の武器をどう消すか。終盤に誰へボールを託すか。そこが勝敗を分けます。
東の1回戦は、そのプレイオフらしさが詰まったラウンドでした。
